沖縄に移住して来た私は、長く住んでいても観光客と移住者の違いを見分けるのは難しいのに、地元の友人はいとも簡単にこれを見分けます。どうやって見分けるのか聞いてみると、観光客のある特徴をみて区別しているのだそうです。

服を着ないで海に入るのは観光客

ビーチ

沖縄の青い海を見ているとどうしてもテンションが上がってしまいますよね?でもこれは移住者・観光客問わず、沖縄の海と一緒に育った記憶がない県外出身者であればついやってしまうことです。

でも外見だけで観光客と移住者を区別するのはなかなか難しい…。だって日焼けを気にする移住者もいれば、「本当に本土からの観光客ですか?」と聞きたくなる真っ黒に日焼けしている観光客もいるのですから、見た目だけで移住者と観光客を見分けるのはなかなか難しい…。でも私のウチナンチュの友人に言わせると「水着を見れば大体わかる」のだそうです。

決定的な違いは海に入る瞬間で、友人曰く「観光客は水着で入るけど、移住組はウチナンチュと一緒で服を着たまま入るからすぐに分かる」のだそうです。たしかに移住組の私も海に行くときには水着の上にTシャツを着ていますが、それは単に移住したての頃に地元出身の友人から「服着ないの?」といわれたのがきっかけだっただけなのです。

ちなみに友人に沖縄の人が服のまま海に入る理由を聞くと、その答えはなんと「恥ずかしいから」。ネットでは「日焼け対策」「紫外線対策」といわれていますが、本当はただ単に水着を見られるのが恥ずかしかったり「毛深いね!」といわれるのが嫌だから服を着ていただけだったらしい…(もちろん中には本当に日焼け対策で着ている人もいますよ!)。

観光客は沖縄の海で思いっきり遊ぼうと思っているので、ビキニや大胆な水着を着ることに抵抗はないでしょうし、かえって服を着て水着を隠す方がもったいない気になります。でも移住者の場合は周りがみんなウチナンチュなので、なんとなく周りに合わせているうちにいつの間にか服を着て海に入るようになってしまいます。だからウチナンチュは、海に入る瞬間を見れば移住者と観光客を見分けることができるのでしょうね。

「だからよー」で会話が成立すれば移住者

沖縄に長く住んでいると自然と沖縄の方言が身についてきます。そうはいっても沖縄の方言は難しいですしイントネーションが違うとかえって地元の友人に笑われてしまうので、個人的には話すよりも聞く専門。でも簡単な言葉は意識せずに使えるようにはなってきました。

そんな言葉の一つが「だからよー」という方言です。「だからよー」ってとても便利な言葉で、相づちとして使うこともできれば話題を変える時にも使います。もっと突っ込んだ話をすると、言葉そのものに対した意味がなくても使うことができる言葉なのです。この違いを移住者の私が習得するには確かに時間がかかりました。でも何となく使い方のコツがわかると「これほど便利な沖縄方言はない!」とも思えるほどに…。

ちなみに前出の沖縄出身の友人は、この「だからよー」のニュアンスが分かるようになった頃から私を友人として認めるようになったのだとか…。なんだかちょっと失礼な話のようにも思えるのですが、沖縄方言のニュアンスを説明するのはすごく難しいから、その点でストレスなく会話が成立するというのはウチナンチュにとってとても大事なことらしいのです。

そんなわけで「だからよー」がストレスなく伝わる場合は沖縄移住者、まったく伝わらない場合は観光客だと判断するらしいですよ。

バス停で時計を見ながらイライラしているのは観光客

車社会の沖縄では、バスが定刻通りにやってこないことはもはや常識です。もちろん急いでいるときには沖縄に長く住んでいてもイライラすることはあります。でもどんなにイライラしても沖縄の交通渋滞はどうにもならないのでこの状況をさっさと受け入れてしまいます。でもこのような考え方が出来るかどうかが移住者と観光客の違いらしいのです。

地元出身の友人から見ると、バス停で時計を見ながらイライラしている観光客の姿はとても目立つのだといいます。「もともとバスなんて予定通りに来ないんだからイライラする必要ないだろ?」というのが彼(前出の私の友人)の本音。確かにそうではあるのですが、何気なくバス停での待っているだけでもウチナンチュから見るとそんな風に見えていたのか…とかつての私の行動に反省してしまいました。

沖縄の人は観光客の様子を意外と細かく見ている

「沖縄の人はアバウトであまり難しく考えない」という観光客や移住者がいますが、少なくとも私の友人を見ている限りではウチナンチュの観察力はかなり高いです。こうした意見が目立たないのは、「ウチナンチュがそのことを言葉にして発信していない」というだけ。

これからもウチナンチュと良き隣人でありたいのであれば、「沖縄だからこれぐらいでいいか!」と高をくくるのはやっぱりダメです。もともとおおらかなウチナンチュだからたいていのことは笑って許してくれますが、嫌なことは言葉にせずずっと心の中に残してしまうのもウチナンチュなのです。このことを理解して接すれば、観光客でも移住者でもウチナンチュは区別せずに喜んで受け入れてくれますよ。

おすすめの記事