
美しい海も青い空もいいけれど、癒しを求めて沖縄に来たのなら、緑のオアシスに囲まれるのもいい!沖縄の自然を満喫できるスケールの大きな庭園あり!中国式庭園あり!沖縄でおすすめの庭園を紹介します!
都会のオアシス『福州園』
まず紹介したいのは、沖縄のオフィス街のすぐ近くにある中国式庭園「福州園」。観光スポットとしても人気の福州園ですが、都会のオアシスとして地元人の間でも人気が高い庭園でもあります。
福州園の魅力
福州園は、沖縄の那覇市と中国の福州市の友好関係を記念し、福州地方独特の伝統的な技法を用いて造園された中国式庭園です。園内に一歩足を踏み入れた途端、そこが日本であることを忘れてしまうような風景が広がっているのも、設計から造園に使用された石材・木材・瓦などの材料に至るまですべて福州市が関係していることが理由にあります。
そんな福州園の魅力は、3つの空間構成と四季の景観を庭園全体で演出しているところにあります。園内は、明・穏・華の3つの空間と、エリアごとに四季の景観を分けて演出しているため、エリアごとに異なる風景を楽しむことが出来ます。
たとえば、水の演出一つをとっても、優雅に泳ぐ鯉や亀を眺めながら静かに水面を眺める演出があると思えば、岩山の上からダイナミックに流れ落ちる水の演出もあります。
このように、水を使った演出に注目してみるだけでも、自然が持つ静と動の魅力を堪能することが出来ます。
五感すべてで楽しむ庭園
エリアごとに異なる演出が用意されている福州園では、五感すべてで自然を楽しむことが出来るのも魅力です。
例えばこの竹林の中の遊歩道。夏の暑い日であれば、木陰が作る涼しさに癒されますし、風が吹けば、葉っぱがこすれる音で涼を感じることができます。さらに、園内には様々な花や植物も植えられており、見頃を迎えた花の近くでは香りを楽しむこともできます。
目に映る美しい風景を楽しみつつも、時には立ち止まって目を閉じ、五感すべてを使って自然を楽しむことが出来るのは、福州園ならではの楽しみ方といえるでしょう。
福州園
- 住所:沖縄県那覇市久米2-29
- 電話:098-951-3239
- 見学時間:9:00~18:00(最終入場17:30)
- 閉園日:水曜日
- 入場料:大人 200円、幼稚園未満 100円
6月が狙い目!『よへなあじさい園』
沖縄にも、美しい紫陽花を楽しむことが出来る庭園があります。それが、美ら海水族館のある本部町の「よへなあじさい園」です。
過去には、西日本あじさい園ランキング6位に選ばれたこともある「よへなあじさい園」ですが、もともとは、地元に住むオーナーのウトおばぁが、趣味で紫陽花を植えはじめたのがきっかけ。今では、見頃を迎える6月になると、県内外から多くの見物客が訪れる人気の庭園となっています。
3株から始まったあじさい園
今では9000株、27万輪あまりの紫陽花が山の斜面を埋め尽くすよへなあじさい園ですが、最初はたった3株から始まったといいます。30余年かけてせっせと紫陽花の世話を続けたウトおばあぁも、世話を始めたきっかけはただの趣味だったそうです。
もともとこのあじさい園は、この地域の特産品であるみかんの畑。そのミカン畑の跡地の斜面に時間をかけてコツコツと紫陽花を植え続けたことで、山一面に色鮮やかな紫陽花を楽しむことが出来るあじさい園にまでなったそうです。
よへなあじさい園の見所
よへなあじさい園では、紫陽花だけでも30種類以上の品種が植えられているため、一つひとつの紫陽花の違いを楽しむのもおすすめ。さらに、紫陽花のほかにも様々な植物が園内には植えられているので、紫陽花とのコラボに注目してみるのも楽しみの一つです。
よへなあじさい園
- 住所:沖縄県本部町字伊豆見1312
- 電話: 0980-47-2183
- 見学時間:9:00~18:00
ブーゲンビリアと青い海のコントラスト『しゃんぐりら』
敷地面積約3000坪の「しゃんぐりら」は、琉球石灰岩と自然林を生かした美しい庭園。庭園からは、琉球最高の聖地といわれる久高島のほかにも、色鮮やかなブーゲンビリア、真っ青な海の中がみえる、まさに「地上の楽園」と思わず口にしてしまいそうなほど美しい景色が広がります。
もともとはジャングルだった?
森の中に溶け込むようにして設計された庭を眺めていると、この場所がもともとはジャングルであったということが嘘のように思えてきます。でも、園内を歩いていると、本来その場所にあったものをうまく残しながら、調和のとれた庭づくりを進めていることがわかります。
琉球石灰岩をうまく生かした西側のエリアには、巨大なガジュマルや昔の古墳がそのまま残されており、ちょっとした探検気分が味わえます。花と緑がメインの東側では、海に浮かぶ久高島と真っ青な海、艶やかな木々の緑と色鮮やかな花のコントラストが美しく、開放的な気分を味わうことが出来ます。
庭園巡りのあとのお楽しみ
しゃんぐりらには、カフェ「森のテラス」が併設されています。落ち着いた雰囲気の室内席も良いのですが、庭園好きであれば、庭を見ながらホッコリできるオープンデッキ席がおすすめ。
散策後のティータイムならば、ケーキとドリンクのセットがおすすめですが、ランチタイムであれば、サラダとドリンク付きで1000円から頼めるパスタセットを注文すれば、お腹も大満足できるはずです。
Café森のテラス
- 住所:沖縄県南城市知念143-3
- 電話:098-949-1666
- 営業時間:11:00~17:30
- 定休日:火曜日
安らぎと和みの庭 しゃんぐりら
※庭園散策のみの来園は予約制となっています。
- 住所:沖縄県南城市知念143-2
- 電話:090-5721-7224
- 定休日:原則として年中無休