季節

青い海とサンゴ礁に囲まれた島・沖縄といえば、「南国おきなわ」と呼ばれることも多いだけに、「オールシーズン・夏」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?たしかに、沖縄本島であれば、年間平均気温が23℃であり、最も気温が下がる2月であっても15℃以下になることはありません。まさに、温暖な気候です。

沖縄って、四季がないの?

もちろん、沖縄にだって四季はあります。

でも、みなさんがイメージしているような四季とは違います。本土のように季節の区切りがないのが沖縄の特徴なのですが、わかりづらいだけで四季がないわけではありません。しかも、この季節の違いを知っているのと知らないのでは、沖縄の楽しみ方が全く違ってくるのです。

沖縄の桜は2月から

春といえば、桜をはじめ様々な花々が一斉に花開く時期ということもあって、一気に街の雰囲気が明るく色づいていきます。そんな春を知らせる花といえば、日本人の多くが「桜」と答えるのではないでしょうか?たしかに、卒業式や入学式がある3月下旬から4月にかけては、桜の便りが全国から届くため、その都度春の気配を感じる人もいるでしょう。

でも、もしもそんな桜の便りが2月初旬に届いたとしたらどう思いますか?

実は、日本一早い桜祭りが行われる沖縄本島北部では、2月上旬に桜の開花が確認されます。本土で見られる桜の種類とは異なるため、見た目の印象も随分と違います。ですが、沖縄でも桜は春の代名詞ですから、開花の知らせを聞くと春を感じます。

でも、そんな桜が見られるのも、3月中旬までです。しかも、3月下旬になると、早くも海開きが始まります。そのため、入学式当日は、すでに初夏並みの暑さにさらされます。本当に短い沖縄の春ですが、一年のうちで一番過ごしやすい時期なので、全島各地で様々なイベントが行われます。

梅雨の始まりと終わりは「ハーリーの鉦」

沖縄では、梅雨の始まりと終わりには、沖縄の伝統行事「ハーリー」が関係していると昔からいわれています。

このハーリーは、中国から伝わった爬竜船(はりゅうせん)を漕ぎ競い合う伝統的な沖縄の行事のことで、本来は神様に航海の安全や豊漁を祈願する神事として行われていたといわれています。

さて、本題となるハーリーですが、沖縄本島で梅雨と関係している有名なハーリーといえば、5月3~5日にかけて行われる「那覇ハーリー」と、旧暦5月4日に行われる「糸満ハーレー」(糸満で行われるハーリーは、「ハーレー」と読むのが正式)の2つがあります。

この2つのハーリーですが、どちらも「5月4日」に行われます。ですが、実際には同じ日に開催されるわけではありません。注意してみると分かるのですが、那覇ハーリーの開催日は「新暦5月4日」であり、糸満ハーレーの開催日は「旧暦5月4日」となっています。新暦と旧暦には、概ね1か月半ほど間が開きますから、実際に糸満ハーレーが行われるのは、新暦の5月下旬から6月頃となります。

このことが、「沖縄の梅雨とハーリーが深い関係にある」ということにつながります。

沖縄本島の場合、平年であれば、梅雨入りは5月10日前後、梅雨明けは6月20日前後です。そしてこれを那覇ハーリーと糸満ハーレーの開催日に合わせてみると、これらのタイミングがすべてよくあてはまっているのです。

そのため、沖縄では昔から、那覇ハーリーの開催を告げる鉦が聞こえたら、梅雨入り間近といわれ、糸満ハーレーの鉦が聞こえたら、梅雨が明けるといわれています。

秋のファッションが一番不思議

秋物

暦の上では9月に入ると秋となりますが、沖縄で9月といえばまだまだ夏本番です。しかも、冬服への衣替えの目安となる10月になっても、気温は25~30℃の間を行き来していますから、とてもじゃないですがまだまだ夏です。

そんな沖縄ですから、10月の修学旅行シーズンに入ると、街の様子が奇妙な状態になります。

那覇のメインストリートである国際通りでは修学旅行の生徒たちが、汗だくになりながら、長袖シャツの袖をまくって歩いていきます。その横を、半袖短パンで真っ赤に日焼けした観光客が通り過ぎ、さらにその後ろからブーツにハイネックのセーターを身につけた地元のOLが続きます。

こんなちょっと面白いけど奇妙な光景を見かけたら、地元の友人たちと「秋だね」と言い合うのが、ここ数年でみつけた、私なりの秋の見つけ方になっています。

沖縄の冬は本土より寒い

年間平均気温が23℃という温暖な沖縄ですが、冬の寒さは、相当厳しいものがあります。というのも、沖縄で感じる寒さは「気温の低さ」ではなく、「風の冷たさ」にあるからなのです。

沖縄は島国ですから、当然周りを海に囲まれています。ですから、島には海からの強い風が年中吹き付けてきます。

そのため、沖縄で防寒するのなら、重ね着しても全く意味がありません。何しろ、風を通さないようにするということが最大の防寒対策ですから、このことを知らなければ、せっかく避寒のために沖縄にきても逆効果になってしまいます。

沖縄移住のジンクス【移住2年目には必ず冬に風邪をひく】

沖縄の四季は、地元に住んでいてもなかなかわかりにくいものです。「うちなんちゅ」と呼ばれる生粋の沖縄人でも、季節の変化に敏感な人もいれば、年中半袖島ぞうりで過ごしてしまう人もいます。

でも、移住経験者の多くが経験するあることがあります。それは、「移住2年目には必ず冬に風邪をひく」ということ。

経験から考えてみると、移住一年目は、すべてが初体験ということもあって、温暖な沖縄の季節の変化に全く気が付きません。でも、一年を通して沖縄の生活を体験してみると、知らないうちに体が、わずかな季節の変化を感じることが出来るようになっているようなのです。

ゆっくりと流れる島の時間とともに過ごすうちに、少しわかるようになる沖縄の四季。暦どおりの四季とは少し違う分、わかりづらいところがありますが、それもまた、沖縄の四季の魅力ということかもしれませんね。

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