元気なうちは快適な沖縄移住生活も、いざ介護が必要な時に困ることがあります。定年後に沖縄移住を考えるのであれば、介護についても考えておく必要があります。でもそのポイントはたったの3つです。

帰る場所を残しておきましょう

沖縄は本州と陸路でつながっていません。それだけにいざ沖縄移住をしようと思った時は、現在住んでいる自宅を売却してから移住をする人が多いです。でも定年後の沖縄移住だからこそ、この判断はいざとなった時に選択肢を狭めてしまう原因になります。

「いざとなったら子供と同居すればいい」は決して良い判断とは言い切れない

以前私が相談を受けたケースを紹介します。この方はかねてから沖縄でのんびりと自給自足生活がしたいと思っていて、夫の定年退職を機に夫婦2人で沖縄に移住しました。ところが数年後に夫が脳梗塞を患ってしまい、命は助かったものの体に麻痺が残ってしまいました。

最初は妻も夫の介護を自宅で行っていたものの、自宅から病院までは車で1時間近くかかるため徐々に体力的にも精神的にも大きな負担になってしまいました。とはいえすでに自宅を処分して沖縄で新たに家を購入してしまった為、帰る場所がありません。そんな時に東京に住む一人娘が同居を申し出てくれたため、夫婦は沖縄での移住生活を切り上げ娘の自宅に移ることにしました。

ところが娘は大学進学を機に上京したため、夫婦が慣れ親しんだ地域とは全く違っていました。しかも娘にも家庭があり、さらに共働きの状態でした。そのため病気の夫の介護を手伝う余裕はほとんどなく、さらに小学生の孫たちの世話や家事なども妻が行うことが増えていました。

そんな状態の時に私は相談を受けたのですが、やはり第一声は「自分の家に帰りたい」でした。すでに本州の自宅は処分しているわけですから、夫婦にとっての自宅は沖縄になります。とはいえ沖縄に戻れば、病院への通院だけでも相当な負担になります。

結果としてこの夫婦は沖縄の自宅を処分し、そのお金で娘の自宅に近い場所に部屋を借り夫婦2人で生活することにしました。

このように「いざとなったら子供のところに同居すればいい」といっても、環境の変化や生活スタイルの違いなどから子どもとの同居にデメリットが生まれることもあります。

空き家バンクに登録しておくのもおすすめ

沖縄移住となれば、現在住んでいる家は空き家になります。人が住んでいない家は、傷みも激しくなります。さらに長期間放置したままにしておくと、住宅としての価値がなくなってしまうこともあります。とはいえ自宅を手放してしまうと、いざという時に帰る場所がないことになります。

そこでそんな時におすすめしたいのが「空き家バンク」です。空き家バンクの運営は様々なものがありますが、自治体が運営している空き家バンクを利用すると入居者のマッチングも「地元の生活を理解してくれるか」という点が基準になりますので、民間の空き家バンクよりも賃貸契約後のトラブルが比較的少ないです。

幅広い知識を持っているケアマネージャーを探しましょう

ケアマネージャーにも様々なタイプがあります。もちろん資格が必要な職業ですので、基本的には誰に頼んでも同じであるとも言えます。でも現実的には少し違います。

年齢や経験が豊富なケアマネージャーであれば、介護をきっかけに沖縄から引き上げる場合も安心です。

もともとケアマネージャーは「現在の状態を判断する」だけでなく「今後必要になる介護サービス」についても提案してくれる存在です。そのため経験豊富なケアマネージャーであれば、次に担当するケアマネージャーにこれまでの介護記録も細かな部分まで引継いでくれます。そのため介護の場所が変わったとしても、これまで同様のサービスを受けられるようになります。

ただしケアマネージャーの中には、経験が少ない若いスタッフもいます。この場合は所属している施設のマニュアル通りにしか対応できないことも多く、イレギュラーな事態が起きた場合に家族や本人の意向が通らないこともあります。

安心して介護を相談できるケアマネージャーは、定年後に沖縄へ移住した人にとっては心強い存在になります。こうした情報を集めることが出来るのも、いざその時が来てからでは遅いです。安心して沖縄での移住生活が過ごせるように、元気なうちからあなたと相性の良い経験豊富なケアマネージャーを探すようにしてください。

救急対応してくれる総合病院に近い場所で住まいを探しましょう

年齢が高くなるほど、病気のリスクは高まります。元気なうちであれば、車で1時間近くかかる病院であっても移動が苦になることもないでしょう。でもいざ病気になってからだと、移動時間が長くなるほど体への負担も大きくなります。

また病気はいつ発症するかわかりません。救急治療が必要な重篤な症状の場合は、施設が整った救急病院でなければ対応が出来ないこともあります。そのため定年後に沖縄移住をするのであれば、自然環境だけでなく医療関係にも気を配る必要があります。

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