全国トップクラスの車社会・沖縄では、道路を走る車の2台に1台が軽自動車です。普通自動車よりも価格が安い点は県民にとって魅力的ですが、それだけが沖縄の軽自動車が多い理由ではありません。

思っている以上に道が狭い

沖縄の道路は、想像している以上に狭いです。しかも入り組んだ住宅街は「どうやってここを曲がるんだ?!」と思ってしまうほど厳しいカーブがたくさんあります。

一般的に土地が狭い都市部の方が道は狭いと思うかもしれませんが、実際には都会も田舎もそれほど大きな違いはありません。田舎でも密集した集落の中に入り込んでしまうと道が狭い場所も多く、軽自動車でなければまともに通ることができない場所もたくさんあります。

さらに住宅街では、突然行き止まりになっている道もたくさんあります。例えば国道で渋滞にはまってしまった時、つい迂回ルートを探したくなりますよね?ところがこれが出来ないのが沖縄の道路です。

迂回ルートのつもりでわき道に入った途端に道幅が狭くなりますし、この難所をクリアしてもその先が行き止まりになっていることもよくあります。引き返したくても切り返しをするスペースがほとんどない…。それでも軽自動車であればわずかなスペースで方向転換することもできます。こんなことはよくあることなので、沖縄では軽自動車が重宝されます。

軽自動車じゃないと自宅の駐車場に停まらない

どこに行くにも車を使ってしまう沖縄では、「車は一家に一台」ではありません。さらに沖縄では高校生の間に車の免許を取る人がほとんどです。仕事に行くにも大学に通うにも車は必要になるので、極端に言えば家族の人数分の車が必要ともいえます。そうなると車を駐車するスペースの確保が問題になりますが、限られたスペースに効率よく駐車するためには1台当たりの駐車スペースを抑えなければいけません。この難問を解決してくれるのが軽自動車なので、単身世帯だけでなくファミリー世帯からも人気があります。

塩害のせいで車の寿命が短い

沖縄の道路

周りを海に囲まれている沖縄では、塩害による被害もあります。でもこれは海の近くに住んでいれば本土でも起こりうる問題です。ところが沖縄の場合は海から離れていても塩害の影響があるのです。

なにしろ沖縄では一年を通して海からの潮風が吹き込んできますから、海から遠くに離れていたとしても塩害の影響を受けないということはあり得ないのです。こまめに洗車したとしても完全に塩を落しきるのは至難の業ですし、車の内部や目に見えない部分は水で洗い流すこともできません。

ところがこうした部分に使われる部品ほど車にとって重要なものです。しかもこうした部品に塩がついてしまうと一気に腐食が広がり、部品そのものがダメになってしまいます。こればかりはいくら対策をしても、効果に限界があります。

だから沖縄の人は高級車を乗りたがりません。せっかく高いお金を出して高級車を買っても塩害の影響は避けられないし、劣化すれば買い替えなければいけなくなります。だからといって車を持たない生活はあり得ない…。つまり買い替えを前提として車を購入しなければいけないから、少しでもお金の負担が少ない軽自動車に人気が集まるのです。

スピードを出して走る場所がない

沖縄の道路

普通車と軽自動車ではエンジンのパワーに違いがあるので、当然出せるスピードにも違いが出ます。でも沖縄では高速道路ですら最高速度時速80km制限です。80キロであれば軽自動車でも十分に出せるスピードですし、乗り心地もそれほど大きく変化しません。

しかも沖縄から車で県外に移動することはありませんから、移動距離もたかが知れています。沖縄県で最も広い沖縄本島ですら、1日あればゆとりをもって島を一周することができてしまうのです。これだけ狭い範囲でしか車を運転しないのですから、馬力の低い軽自動車でも移動するうえで何の問題もないのです。

沖縄では軽自動車の方が何かと便利

「沖縄では軽自動車の方が人気」というと値段の安さの方ばかり注目されてしまいがちですが、実際に沖縄で暮らしていると軽自動車のメリットの多さを実感します。また軽自動車と普通車では保険料なども変わるので、年間維持費を考えてみても軽自動車の方がお得です。

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