いなり寿司

行楽弁当などで定番のいなり寿司。ところが沖縄のいなり寿司は、独自のレシピと独特な食べ方で沖縄県民のソウルフードとなっています。何がどう違うのか?今回はちょっと変わった沖縄のいなり寿司事情を紹介します。

沖縄のいなり寿司は本州のいなり寿司とちょっと違う

いなり寿司といえば、甘めの醤油だれでじっくりと煮込んだものをイメージしますよね?でも沖縄のいなり寿司ファンに言わせると、「白くないいなり寿司はいなり寿司じゃない」と断言します。ここで疑問に思うのが、「なぜいなり寿司が白いのか?」ではないでしょうか?

実は沖縄県民が大好きないなり寿司は、茶色い色をしたいなり寿司ではありません。そして見た目もだいぶ違います。

油揚げの色をそのまま生かしたいなり寿司

沖縄のいなり寿司は、正式には「沖縄風いなり」と呼ばれているようです。なぜそう呼ばれるようになったのかはよくわかりませんが、沖縄本島中部が発祥といわれています。

いなり寿司といえば、醤油の味がしっかりとしみこんだ黄金色をしている油揚げが印象的ですが、沖縄風いなりでは色は油揚げ本来の白っぽい色をしているのが大きな特徴です。そのため普通のいなり寿司と区別するために「白いいなり寿司」と呼ぶこともあります。

とにかく1個が大きい

お箸で掴んで口に運べるサイズが定番のいなり寿司の大きさだと思うのですが、沖縄風いなりは決して箸ではつかめません。とにかくデカいのです。ではどれくらい大きいかというと…正方形の油揚げを三角形に2等分したものをつかいます。

ただし完全に油揚げで素めしを包み込まないのが、沖縄風いなりの特徴。いってみれば大きな三角形のおにぎりの上から油揚げをかぶせているような状態。そのため、断面は思いっきり酢飯が顔を出しています。

沖縄では「いなり寿司&チキン」が定番

沖縄風いなり寿司発祥の店といわれているのが、本島中部の勝連平敷屋にある「丸一食品本店」。ここで三角形のいなり寿司と一緒にパック詰めされているのが、骨なしモモ肉を使ったガーリックチキンです。包装されているパックを開けると酢飯の香りをかき消すようにニンニクの香りが漂ってくるので、匂いだけで見るとどちらが主役なのかわからなくなるほどです。

でも沖縄のいなり寿司ファンに言わせれば、「白いいなりとパンチのきいたチキンがセットでなければいなり寿司じゃない」のだとか…。かくいう私の友人もその一人なのですが、あまりにパンチの効いた組み合わせなので、本州出身の私としてはできれば別々で食べるのが良いのにとひそかに思っています。

丸一食品のガーリックチキンだけは匂いに注意

友人のいなり寿司ファンに言わせれば、「白いいなりは丸一食品に限る」といいます。確かにちょっと辺鄙な場所にあるにもかかわらず、週末になると常に行列が出来ている人気のお店。清明祭やバーベキューなど人が大勢集まる時期になると爆発的に売れる為、ひどい時は午前中に完売の張り紙が出ていることもあります。

もちろん丸一食品で白いいなりを買うなら、必ずセットでガーリックチキンを注文するのが地元流。でも行列を作っている人の服装を見ると、みんなラフな格好をしていることに気が付きます。

それもそのはずです。何しろ丸一食品のガーリックチキンのニンニク臭は、想像以上に強烈!初デートでこの店のガーリックチキンを食べることは、いくらチキン好きの沖縄県民であっても避けます。それどころかワンルームの狭い部屋に持ち帰るだけでも、部屋中がものすごいニンニク臭で充満します。それくらい強烈な刺激が漂うガーリックチキンですが、控えめな味の白いいなりと合わせるとお互いが中和し合ってちょうどよいバランスになります。

総菜屋でもいなり寿司とチキンはセットで買うのが定番

白いいなり寿司は、本島内の弁当屋やお総菜屋でも販売されています。そしてそれと同時に必ずといってよいほどメニューにあるのがチキンです。コンビニでは骨なしチキンの方が定番ですが、弁当屋や総菜屋では骨付きチキンの方が定番。忙しい仕事の合間に片手で簡単に食べることが出来るからなのか、老若男女問わず骨付きチキンファンが多いです。

そんな沖縄県民の前に白いいなりとチキンを並べて販売したらどうなるか?もちろん「セットで買う」が正解!さらにチキンは1つずつビニール袋に入れ食べやすいようにしてレジに持っていくのも、沖縄県民なら当たり前のようにする行動です。

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