
せっかく沖縄に移住するのですから、沖縄の食材を使った沖縄の家庭料理にチャレンジしたいもの。でも、あまり手の込んだものにチャレンジすると失敗する危険が…。そこで失敗しらずの簡単沖縄家庭料理を紹介します!
ソーミンチャンプルー
ニンジンシリシリと並ぶ沖縄家庭料理の定番レシピといえば、素麺を使ったソーミンチャンプルーがあります。ソーミンチャンプルーは、台風の時の非常食として沖縄では定番。お中元やお歳暮で余りがちな素麺も、ちゃんぷるーにすることによって、ちょっとしたおかずに変身します。
ちなみにソーミンチャンプルーは、沖縄の居酒屋でも人気の定番メニュー。締めとして食べるのではなく、酒の肴のメインとして登場します。
作り方は簡単だけど仕上がり具合はテクニックも関係する
ソーミンチャンプルーは、素麺を茹でてフライパンで炒めただけの、いたってシンプルな沖縄家庭料理です。これだけ簡単なのに、最初のうちはほとんどの人が失敗します。それは、茹でた素麺がフライパンにくっついてしまうからなのです。
ソーミンチャンプルーが上手な沖縄の主婦は、誰もがこの失敗をしません。家庭によって素麺をフライパンにくっつかせないためのテクニックがあるようなのですが、一般的に次のような方法がよく知られています。
素麺は固めにゆでる
これは、基本中の基本のようです。おすすめの茹で時間は家庭によっても違うようなのですが、共通しているのは、「袋に表示されている茹で時間よりも短く茹でる」ということです。
ぬめりをとる
茹でた後の素麺は、表面にぬめりがあります。このぬめりも、フライパンにくっついてしまう原因になります。
油をまぶす
フライパンの表面に素麺がくっつかないように、茹でた後の素麺に油をまぶすという方法がよくとられます。
実際にソーミンチャンプルーを作ってみよう
ソーミンチャンプルーの作り方は、説明するほどでもないくらい簡単です。ただし、出来栄えを左右するのは、長年の経験が必要。そのため、熟年主婦になればなるほど、うまいソーミンチャンプルーを作ってくれます。
ただし、失敗しない方法もあるので、今回はそちらのレシピを紹介します。
材料- 素麺(一人分で1束です)
- ニラ(炒めたときに素麺の間からちらりと見える程度あればよい)
- 油
- 和風だしの素(適当)
- 素麺をたっぷりのお湯で1分茹でます
- 茹でた素麺はざるにあげて、流水で洗い、表面のぬめりをとります。
- ぬめりが取れたら、少々のサラダ油をまぶします
- フライパンで素麺を炒め、和風だしの素で味を調えます
- 仕上げに小口に切ったニラをくわえて、軽く混ぜ合わせて完成です
ニンジンシリシリ
失敗しらずで誰でも簡単にできる沖縄家庭料理といえば、ニンジンシリシリがあります。にんじんといえば、カレーやシチューなど煮込み料理の定番という印象がありますが、沖縄では、ニンジンシリシリのほうが定番。副菜というイメージを逸脱し、もはや主菜になることもある沖縄の家庭料理なので、ほかのどの県よりも、沖縄ではにんじん嫌いの子供が少ないです。
ちなみに沖縄は、にんじんの消費量が全国で断トツの1位!一年間に一人で消費するニンジンの量が、全国平均では11.6本のところ、沖縄ではなんと17.6本!その陰には、間違いなく「ニンジンシリシリ」の存在があるはずです。
ニンジンシリシリを作るための必須アイテム
沖縄では、ニンジンシリシリは一度に大量に作るのが定番です。そのため、典型的な核家族世帯である我が家でも、作るときに大きめのニンジンを3本使います。これだけ大量のニンジンを細かく細切りにするには、専用のアイテムが必要。それが、ニンジンシリシリ器です。
ニンジンシリシリの場合、スライサーを使ってしまうと、一つの大きさが少し細かくなりすぎてしまいます。絶妙な大きさにするには、専用のニンジンシリシリ器を使って、大胆にニンジンを削り取る(←この表現が一番正しいかも…)必要があります。
沖縄の家庭では、必ず一家に一つはあるニンジンシリシリ器。これさえあれば、大量にニンジンシリシリを作る場合でも、あっという間にニンジンの下ごしらえをすることができます。
作りやすさが半端ない!
ニンジンシリシリは、あくまでも家庭料理です。家庭によって作り方には違いがありますが、私が移住したばかりのころに近所に住む方に教えてもらったやり方が、今までの中で一番簡単。あくまでも、「失敗しない沖縄家庭料理のレシピ」として、このとき教えてもらった方法を紹介します。
材料- にんじん(好きなだけ)
- 和風だしの素(家にあるもので大丈夫です)
- ツナ缶(最低1缶。あとはお好みで)
- 卵
- にんじんを、ニンジンシリシリ器を使って切って(?)おきます
- 鍋に準備したニンジンを入れ、軽く炒めます
- ツナ缶を、オイルごと投入し、さらに炒めます※ツナ缶のオイルがあるので、にんじんは油で炒めません
- 和風だしの素を入れ、好みの味に調えます※卵がないときは、ここで完成です
- 溶き卵を回しかけ、軽く炒めます