結婚式

沖縄の結婚式では、大人が仮装をしながら、子どものお遊戯会のように出し物を披露する「余興」というものがあります。移住すればあなたもいつかは参加する余興に、命を懸けるウチナンチュ達がいます。

沖縄の結婚式では新郎新婦は余興を見ない

結婚式の披露宴の主役といえば、新郎新婦です。友人たちからのスピーチも、上司や親戚からの祝辞も、ひな壇に座ってにこやかに見守るというのが一般的な結婚式のイメージです。

もちろん、披露宴の最中にはお色直しが合間に入ってきますから、主役の2名が会場から離れる場面もあります。基本的には、この時に歓談・会食となるのですが、沖縄ではここが違います。

では、何がその間に行われるかというと、沖縄の結婚式の定番である「余興」です。

結婚式の余興には、お決まりのある出し物があります

沖縄での披露宴では、必ず登場するある出し物があります。

それが、「カジャディフウ(かぎやで風)」と「カチャーシー」です。

カチャーシー
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2017.5.29
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オープニングは、古典舞踊の代表である「カジャディフウ」に始まり、締めは「カチャーシー」となるのが、どの披露宴会場でも見られる流れです。特に、カジャディフウは結婚式のようなお祝いの席で座開きとしておどられる祝儀舞踊なだけに、ここに命を懸ける人々がいます。

琉舞を習っている親戚にまずは白羽の矢が立つ

古典舞踊の代表であるカジャディフウですから、結婚式が決まると、まずは誰にお願いしようかというのから始まります。まあ、ウチナンチュの定番のお稽古の中でも上位に位置するのが琉舞ですから、基本的には親戚の中で声をかければ、大抵は何とかなります。

とはいえ、カジャデフウは披露宴のトップバッターとして登場するわけですから、そこにかける意気込みはハンパじゃないのは想像がつきます。ですから、披露宴の主役である新郎新婦よりも早く会場入りし、入念に準備をする姿がよく見られます。

最近では新郎新婦が踊ることもある

琉舞が盛んな沖縄ですから、新郎新婦が2人でカジャディフウを踊るということも最近ではよく見られるらしいです。でも、カジャデフウの本来の意味から見てみると、なんとなく趣旨がズレているような気がしてきます。

カチャーシーはなにも新郎新婦が主役ということではない

カチャーシーは、沖縄のお祝いの席では、宴を締める時のお決まりの踊りとして必ずといってよいほど登場します。

でも、カチャーシーは、経験が踊りの上手さに関係するもの。そのため、新郎新婦と直接関係がない参列者であっても、美しいカチャーシーの踊り手であれば、披露宴会場の主役になるということもよくあります。

カチャーシーに命を懸ける御婦人たちがいるかどうかはさておき、カチャーシーが始まると、無意識のうちに体が動いてしまうのがウチナンチュであるということは間違いありません。

余興はグループの団結力を高める?

協力

ブライダルシーズンになると、街の至る所で、社会人がなんだか不思議な格好をして夜な夜な奇妙な集会を開く姿をよく見かけます。

これは、いわゆる披露宴で行う余興の練習なのですが、なぜにそこまでと思うほど気合が入っている集団も多く、余興になじみのない本土出身者からすると思わず引いてしまうことも多いです。

「余興の練習があるのでお先に失礼します」は会社でも通用する

残業ありきが仕事の本質ではないにしろ、やはり、定時ぴったりに退社をするというのは、社会人にとってなかなか勇気のいることです。

ところが、沖縄では、結婚式の余興の練習を理由に残業カットで退社するのも、わりとありなのが凄い!たしかに、上司であっても、かつてはこうした理由で早めに仕事を切り上げた経験がある人も多いわけですし、ありといえばありなのかもしれません。

余興の練習場所を質問するトピもある

若い世代であれば、夜の公園の一角で仲間と一緒に余興の練習というのもいいかもしれませんが、ある程度年齢が上がると、そこには羞恥心というものが出てきます。

「それなら、最初からやらなければいいのに」と思うかもしれませんが、基本的にはウチナンチュにそんな考えはありません。そのため、カラオケボックスで不思議な踊りをする集団を見かけることも、正直言うとよくあります。

ただし、カラオケボックスは狭いという理由から、もっと広い場所で練習がしたい人たちも…。だからなのか、沖縄では「余興の練習場所探し」のトピが存在します。

沖縄の余興はどこまで気合が入っているの?

沖縄の余興に命を懸ける人々がいるといっても、披露宴の余興を見たことがない人にとっては、想像がつきにくいかもしれません。そこで、参考になるかわかりませんが、よく見かける披露宴の余興のお題をちょっとだけ紹介しておきましょう。

ちびっこエイサーショー

エイサーを習っている、または地元でエイサーに参加している子どもの人口がハンパないというのも沖縄の常識。そのため、そんな子どもたちのエイサーを披露宴の余興に使うこともよくあります。ただし、余興大国沖縄ですから、気合はもちろんですが、クオリティもかなり高い!マジで本格的です。

やっぱそっちよね系

ひと昔前は、ステージ上で余興しながら服を脱ぐ人が続出し、かなり顰蹙をかっていた男性グループの余興も、最近ではそういった珍事を起こすこともなくなり、大分おとなしくなりました。とはいっても、余興に命を懸けるのがウチナンチュ!

そこで、最近ではウケ狙いのダンスが男性グループの余興には多くなっています。

2016~2017年にかけては、圧倒的にピコ太郎のあのダンスが流行りました。当たり前ですが、登場した瞬間から、会場からは「やっぱそっちよね」という感想が聞こえてきました。

アイドル系

ひと昔前、披露宴の定番は「てんとう虫のサンバ」でした。ところが沖縄では、むかしから女子グループの余興の定番は、アイドルグループの歌をダンスで踊るアイドル系余興!

もちろん、この場合の「女子」には、幅広い年齢層が想定されていますから、あなたが想像しているアイドル像と彼女たちの考えるアイドル像は、必ずしも一致しません。

それでも沖縄では余興に命を懸ける!

ひと昔前までは、結婚披露宴が500人規模というのもざらでした。少なくとも、私が今まで参列してきた披露宴は、そうでした。

でも、これも時代なのでしょうか?少しずつですが、この規模も年々小さくなっているような気がします。

ですが、規模が小さくなろうが、そんなこととは関係なく行われるのが、沖縄での余興。だからなのか、披露宴の感想に「今回の披露宴の余興はサイコーだった!」という言葉もよく見られます。これも、沖縄ならではの光景なのかもしれません。

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